LEDを使用することのメリットはたくさんあります。
電気代も安くなりますし、高温にならないため発火のリスクもほぼありません。寿命も長持ちなので交換の手間も省けるでしょう。
とはいえ「それはわかってるんだけどなかなか…」とLEDへの切り替えを迷う1番の要因、それは費用ではないでしょうか。
LEDそのものが他の電球たちより高額なこともそうですし、専用の照明器具への交換ともなれば更にお金がかかってしまいます。
しかしそんな方に朗報です。
LEDへの切り替えには、補助金や助成金が出る可能性があるのです。
これを利用すれば、切り替え費用をグンと節約することができます。
今回はこのLED切り替えのための補助金・助成金制度について、詳しくご紹介していきましょう。
LEDへの切り替えは補助金を利用しよう!
東日本大震災以降、省エネへの関心は高まっています。
そのため地球温暖化防止や省エネの観点から、それに伴う設備投資をする際には、国や各自治体から出る補助金・助成金制度が数多く存在するのです。
例えば住宅関連の補助金制度にも、建築物省エネ改修補助金、エネファーム設置補助などがありますし、ソーラーパネル導入の際には、太陽光発電システム設置費補助金や家庭用燃料電池システム導入支援事業制度などがあります。
そしてLEDも省エネに貢献するということで、補助金・助成金制度があるのです。
もちろん申請したからといって必ず審査に通るものではありませんが、申し込む価値はあるでしょう。
これらの補助金・助成金制度は購入前に事前に申し込まねばならないものばかりですので、LEDへの切り替えを検討中の方は必見ですよ。
LED照明に関する助成金・補助金の分類
補助金・助成金制度は3つに分類することができます。
先着順補助金・助成金
- 実行者:国、自治体、民間団体など
- 公募事業の予算内であれば、申請受付順に採用され、工事終了後に支払われます。
審査順補助金・助成金
- 実行者:国、自治体、外郭団体など
- 期間内に受付した案件を審査し、規定条件を満たしたものに対して支払われます。
競争審査型補助金・助成金
- 実行者:国、自治体など
- 期間内に受付した案件を、費用対効果の高さなどから審査され支払われます。
抑えたいポイント①
これらの制度に申し込む際に抑えたいポイントの1つ目、それは時期です。
先述したように事前に申し込むことで受けられる制度ですので、購入してからでは意味がありません。
またその際には、自治体や省エネルギーセンターが行っている「省エネ診断」が必要になる場合があるのですが、これも申し込んでから結果がわかるまでに2か月ほどかかることがあります。
つまり最低でもLEDへの切り替え検討の2か月前には、これらの補助金・助成金制度のために動き出さねばならないのです。
また審査に通り補助金・助成金制度が受けられるとなっても、お金が支払われるまでにも時間がかかります。
先着順型ですと1週間から2週間で支払われるのですが、審査型と競争審査型の場合はまず受付期間が終わるまで待たねばなりません。
そして受付期間終了後から審査が始まりますので、およそ3か月ほどかかると考えておくと良いでしょう。
切り替え購入の2か月前には省エネ診断が必要かどうかを確認し、制度に申し込んで採用されたとしても早くて1週間後、長いと3か月後にしかお金が支払われないということを覚えておきましょう。
抑えたいポイント②
抑えたいポイント2つ目は、「補助金・助成金制度の確認」です。
例えば上記でも「省エネ診断が必要な場合がある」とお伝えしましたが、これも事前に行っておけば申請もスムーズに行うことができますね。
他にも「エネルギー診断」や「節電診断」などを必要とされるかもしれません。これらの有無を把握するためには、補助金・助成金制度をしっかりと確認しておきましょう。
また申請が受理されお金が支給された場合、その削減効果を1年間ほど提出せねばならないこともあります。
他にも照明器具装置には補助金が出ても、LED電球などの消耗品は対象外となる場合など、制度によって様々な留意点があります。
これらも予めしっかりと理解してから、申し込むようにしましょう。
助成金・補助金を利用した事例をご紹介
実際にこれらの補助金・助成金制度を利用した事例をご紹介しましょう。
千代田区三番町オフィスビルオーナー様の場合
- 東京都から420万円、千代田区から81万円と約500万円の補助金
- LEDの導入により年間では約15.9%の削減
にしき食品様の場合
- 宮城県の補助金(省エネルギー・コスト削減実践支援事業)を活用
- 電気代は年間約195万円の削減
グッドライフ様の場合
- 東京都中小規模事業所省エネ促進・クレジット創出プロジェクトを活用し補助金約1,350万円
- 電気代は年間約148万円の削減
東京リボン様の場合
- 東京都中小規模事業所省エネ促進・クレジット創出プロジェクトを活用し補助金約1600万円
- 電気代は年間約160万円の削減
補助金制度を利用し、導入の際の費用を大幅に削減できているだけでなく、LED導入後の電気代も大きく削減できていることがわかります。
補助金・助成金制度を利用して導入費削減を目指そう
LEDへの切り替えには3種類の補助金・助成金制度があり、それを利用することができれば導入費を大幅に削減することができます。
しかし申請したからといって必ず通るわけではないこと、時間がかかること、制度によって異なる留意点があることなど、予め知っておくべきこともありましたね。
LEDへの切り替えを検討されている方は、この補助金・助成金制度の情報に目を光らせ、しっかりと内容を確認してから申し込むようにしましょう。