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LED照明は省エネなどの観点からオフィスや工場、店舗などから一般家庭まで、今では世の中に広く浸透してきました。
しかし、
「『LED照明は省エネで長寿命』というのはなんとなく聞いたことがあるけど、それ以外のことは知らない」
「そもそもなぜLED照明は他の電球よりも省エネなの?」
という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、蛍光灯からLED化するメリットやLEDにする前に知っておきたい基礎知識について解説していきますので、LED化をご検討中の方はぜひ参考にしてください。
まず、そもそもLEDとはなんなのかご存知ですか?
LEDとは?
LEDはLight Emitting Diode(ライト・エミッティング・ダイオード)の略で、一方向に電圧を加えたときに発光する半導体の素子のことです。
日本語では発光ダイオードと呼ばれることもあります。
材料の違いにより、赤・オレンジ・緑など様々な色に発光するものがありますが、青色発光ダイオードが1998年に発明されたことにより光の三原色である赤・緑・青が揃いました。
そのため、ディスプレイの分野を中心に開発・発展に貢献し、広く普及することになったのです。
また、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の影響を受けて日本全国で節電意識が高まったこともあり、一気にLED化が進んでいきました。
『LED照明は省エネで長寿命』というのは、よく目にすると思いますが、LED照明にはそれ以外にどんな特徴があるのでしょうか。
LEDの特徴・特性
寿命が長い
LED照明の寿命は白熱電球の約40倍、蛍光灯の約4倍の40000~50000時間です。
消費電力が少ない
消費電力が白熱電球の約1/6、蛍光灯の約1/2のため電気代が安く経済的です。
発熱量が少ない
LED照明は白熱電球や蛍光灯と比べて、光源が熱をほとんど持たないため発光効果も低下しません。
LEDの発熱に関しての詳しい説明はこちらをご覧ください。
LEDは発熱しないってホントなの?LEDと熱の関係について解説!
環境に優しい
LED照明はCO2(二酸化炭素)の排出量が少なく、水銀も使用していないので環境に優しい照明です。
点灯までの時間が短い
蛍光灯はスイッチONにしてから点灯するまで時間がかかる場合がありますが、LED照明は発光の応答時間が非常に短いため、通電するだけで瞬時に点灯します。
頻繁にON/OFFしても寿命が縮まない
蛍光灯は点灯・消灯の繰り返しでエミッタが消耗し、1回点灯させることで1時間寿命が短くなるとされていますが、LED照明は頻繁にON/OFFしても寿命が縮むことはありません。
紫外線・赤外線の放出が少ない
LED照明は紫外線や赤外線の放出が少ないので、虫が寄り付きにくく、美術品などの展示物を変色させることもありません。
LEDの紫外線放出に関しての詳しい説明はこちらをご覧ください。
色のバリエーションが多い
光の三原色が揃ったことで、様々な色温度が選べるようになりました。
LEDひとつであらゆる色合いを表現することができます。
LEDの色のバリエーションに関しての詳しい説明はこちらをご覧ください。
振動に強い
LED照明はシリコン樹脂などでコーティングされているため、白熱電球・蛍光灯よりも衝撃に強く、地震などで落下しても割れにくくなっています。
このように、LEDには様々な特徴がありますが、LED化するメリットとはどういったことが挙げられるのでしょうか。
LED化するメリットとは?
メリットその1
上記で述べたように、LED照明は消費電力が少ないため電気代を安くすることができます。
メリットその2
長寿命なため交換頻度も低くなり、他の電球と比べて手間がかかりません。
交換作業を業者に依頼するようなオフィスや工場、店舗などはその交換費用の削減にも繋がります。
メリットその3
LEDは発熱量が少ないため室温が上がりにくく、間接的に空調の節電にも繋がります。
メリットその4
工場・倉庫などで使用されている水銀灯や従来の蛍光灯は、明るくなるまでに時間がかかったり、頻繁にON/OFFすることで寿命が短くなったりしてしまいます。
そのため、点灯・消灯が簡単に行えず点けっぱなしにすることが多かったですが、LED照明は瞬時に点灯し、頻繁にON/OFFしても寿命に影響しないので、節電に繋がります。
メリットその5
LED照明は紫外線放射が少なく、虫が寄り付きにくいため食品を扱う工場などの照明にも最適です。
また、紫外線放射だけでなく発熱量も少ないため、美術館や博物館などの貴重な展示物を損傷する恐れもありません。
このように、他の電球よりも経済的で環境にも優しいLED照明ですが、蛍光灯から切り替えた場合どの程度のコストがかかってくるのでしょうか。
イニシャルコスト(初期費用)はどうなる?
電球型蛍光灯の場合、1個あたりの価格は400~800円ほどです。
少し前までは「LEDも昔より安くなった」と言っても、やはり他の電球よりも高価なものでした。
しかし、現在では他の電球と同じくらいの価格で購入できるまで安くなっています。
もちろん、調光・調色機能のついた高性能のLED電球などは1500円以上するものもありますが、60W相当の一般的なLED電球でしたら、他の電球と同じくらいの価格で購入できます。
なので、数年前は「イニシャルコストはLED照明の方が高い」とされてきましたが、現在ではイニシャルコストに大差はなく、以前よりかなり抑えられるでしょう。
ランニングコスト(電気代)はどうなる?
60W相当の電球型蛍光灯(消費電力12W)と、60W相当のLED電球(消費電力7W)の電気代を比べてみます。
・60W相当の電球型蛍光灯(消費電力12W)
1日8時間点灯したとして、1日で2.59円、1ヵ月で77.70円、1年で932.4円
・60W相当のLED電球(消費電力7W)
1日8時間点灯したとして、1日で1.51円、1ヵ月で45.30円、1年で543.6円
※1Kwhあたり27円で計算しています。
電気代を比べるとLEDの方が少し安くなります。
LED化で省エネ生活を送りましょう
現在ではイニシャルコストは大差なく、抑えられるようになっていて、ランニングコストも少しだけLED照明が勝るという結果になりました。
上記のように様々なメリットがあり、蛍光灯や白熱電球よりも電気代・寿命・光量など全てにおいて勝るのがLED照明です。
総合的に見て他の電球よりもお得と言えるのではないでしょうか。
少しでも電気代を安くしたい、省エネ生活を送りたいという方は、ぜひLED化をご検討してみてはいかがでしょうか。
また、
「蛍光灯からLED蛍光灯にしたいけど、どれを選べばいいのかわからない」
「工事はしないといけないの?」
「こんなLED蛍光灯はないの?」
など、LEDに関して何かお困りのことや疑問に思っていることがあればなんでもご相談・お問い合わせください。