ご自宅で蛍光灯をご使用中の方で、省エネなどの観点からLEDへの切り替えをお考えの方も多いのではないでしょうか?
しかし、
「どうやって取り換えればいいのかわからない」
「配線工事とかはなしで自分で取り換えられるの?」
と、疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
ご自宅の照明は、自分で交換できるものとできないものがあります。
できないものに関しては工事が必要になりますので注意が必要です。
そこで今回は、自分で交換できるものとできないものについてと
蛍光灯からLEDに交換する時の全手順を解説していきます。
自分で交換できるものとできないもの?
ご自宅にある主な照明は、天井に設置されているシーリングライト、直管型蛍光灯、洗面所やトイレ、バスルーム、玄関灯などの電球タイプがあるかと思います。
この中で、シーリングライトと電球タイプは自分で簡単にLEDに交換することができます。
直管型蛍光灯に関しては、安定器を取り外しLEDに適した配線に変更する工事(バイパス工事)が必要になります。
最近では、直管型LEDでこのバイパス工事が必要ない「工事不要」と謳っている商品が多くあります。
「工事費用がかからなくて自分で取り換えられるなら、工事不要LEDの方が良いのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。
確かに、
- 初期費用(工事費)がかからない
- 賃貸だから工事ができない場合
こういったメリットもありますが、デメリットの方が多いのでおすすめできません。
バイパス工事についてや工事不要LEDがおすすめできない理由については
詳しくはこちらで解説していますので、あわせてご覧ください。
では、シーリングライトや電球をLEDに交換するにはどうしたら良いのでしょうか?
蛍光灯シーリングライトをLEDシーリングライトに替えるには?
動画でもわかりやすくご説明しておりますので、ぜひご覧ください!
まずはLEDシーリングライトの購入前に下記の注意点があります。
天井に配管器具がついているかチェック
天井に以下の配線器具が付いていれば、工事なしで簡単に取り付けることができます。
もしそれ以外の配線器具がついている場合は、配線器具(引掛けシーリング)を取り換える必要があります。
取り換えるには電気工事が必要となるので、自分で照明器具を交換することはできません。
また、新しく購入したLEDシーリングライトと、部屋の引掛けシーリングの形状が合わないと取り付けできません。
ですので、LEDシーリングライトを購入する前に交換したい部屋の引掛けシーリングの形状を必ず確認しておきましょう。
では次に、交換の手順をご紹介していきます。
まず安全のためにブレーカーを落としておきましょう。
手順その1:蛍光灯のカバーを外す
メーカーにもよりますが、どちらに回せば外れるかが記載されているかと思います。
指示に従って外しましょう。
手順その2:蛍光灯を外す
裸で見えている蛍光灯を外します。
爪などで引っ掛けられているだけですので、これも簡単に取り外すことができるでしょう。
手順その3:照明の本体を外す
照明器具の種類にもよりますが、
写真のような照明器具の場合は赤いストッパーの部分を押しながら外します。
手順その4:電源部分を外す
天井についている電源部分になります。これも回して引っ張ることで外れます。(多くの場合が左回しです)
手順その5:LEDの専用アダプタを取り付ける
配管器具に適切に専用アダプタを挿入し、しっかりと固定しましょう。
手順その6:シーリングライト本体を取り付ける
シーリングライト本体の中心の穴に先ほどの専用アダプタがはまるように合わせたら、上に押し上げる形で装着させましょう。
手順その7:コネクタを接続させる
先ほどの専用アダプタ側にぶら下がっている短い電線があります。
このコネクタをシーリングライト本体に接続させます。
手順その8:カバーを装着して完成
最後にカバーを装着します。
あとはブレーカーを戻し、電源を入れて点灯するかどうか確認して終了です。
いかがですか?
天井に向かっての作業になりますので、多少行いにくいかとは思いますが、
手順通り行えば簡単に付け替えることができますね。
どのメーカーのシーリングライトも基本的な取り付け方法は同じです。
ただし実際に作業を行う際には取扱説明書をよく読んで取り付けるようにしましょう。
では次に、白熱電球をLED電球に取り替えるにはどのようなことに注意したら良いのでしょうか?
白熱電球をLED電球に替えるには?
動画でもわかりやすくご説明しておりますので、ぜひご覧ください!
明るさをチェック
現在使用している電球と同じくらいの明るさのLED電球を買いたい場合は、
現在使用している電球に書かれている消費電力(ワット数)をチェックしましょう。
白熱電球の場合、明るさはワット(W)で表されますが、LED電球ではルーメン(lm)で表されます。
ルーメンの数値が高いほど明るくなります。
明るさの目安をご紹介します。
- 60W→810lm以上
- 50W→640lm以上
- 40W→485lm以上
- 30W→325lm以上
- 20W→170lm以上
光の色を選ぶ
白熱電球と同じように、LED電球にも光の色がいろいろあります。
電球色
温かみのあるオレンジ色のような光です。
寝室などリラックスしたい場所に向いています。
昼白色
太陽光に似たナチュラルな白い光です。
リビングやダイニングなど昼間でも人がいる場所に向いています。
昼光色
昼白色より少し青みがかったクールな感じの光です。
仕事部屋や勉強部屋などに向いています。
口金サイズをチェック
口金とは電球をソケットに差し込む金具の部分のことで、E+数字で表記されます。
口金のサイズを間違えてしまうと、取り付けできないので必ず現在使用している口金を確認してから購入しましょう。
光の広がり方をチェック
LED電球の光の広がり方は、下記のようなタイプがあります。
全般配光
全方向に光が広がるタイプです。
明るくしたい、しっかりと光がほしい、ペンダントライトに取り付けたい場合におすすめです。
準全般配光
下方向に光が広がるタイプです。
ポイントで光を照らしたい場合におすすめです。
集光タイプ
ハロゲンランプのようなタイプです。
こちらも下方向に光が広がるので、ダウンライトなどに取り付けるのにおすすめです。
密閉型器具に取り付ける場合は要注意
バスルームや玄関灯などによくあるプラスチックカバーで覆われた照明器具、ガラスで覆われた照明器具、このような密閉型器具に取り付ける場合は注意が必要です。
LED電球は十分に放熱できない環境で使用すると、短寿命や故障に繋がります。
密閉型器具に取り付ける場合は、密閉型器具に対応したLED電球を選びましょう。
調光機能付き照明器具に取り付ける場合も要注意
調光機能付き照明器具とは、スイッチやつまみで光の明るさを調節できる照明器具のことです。
この調光機能に対応しているLED電球と対応していないLED電球があるので注意が必要です。
調光機能付き照明器具に間違って非対応のLED電球を取り付けてしまうと、故障する恐れがありますので、購入時に必ず確認しましょう。
蛍光灯からLEDへの切り替えは安全性を重視しよう
自分で行うシーリングライトの交換手順とLED電球に交換する際の注意点をご紹介しました。
しかしそれ以外の切り替えに関しては、やはり専門知識が必要になる場合があります。
工事を行うことは手間もお金もかかることですが、「安全を買う」という意識の元、安全性を重視した交換をおすすめします。
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