動画でもわかりやすくご説明しておりますので、ぜひご覧ください!
「安定器」というものをご存知でしょうか?
LEDへの切り替えについて調べたことがある方ならば、
この安定器という言葉を目にしたことがあるでしょう。
「LEDに切り替えるためには安定器の工事が必要」と書かれていたり、
「LEDは工事不要で取り付け可能」と書かれていたりしてどうすれば良いのか迷ったことはありませんか?
結論から申し上げますと、
従来の蛍光灯や安定器を必要とする照明からLEDへ切り替える際は安定器の工事(バイパス工事)、もしくはLED用の電源に交換が必要となります。
最近では、工事不要で取り付け可能な「工事不要LED照明」という商品も多く出回っています。
「工事不要LED照明を使う方が工事費がかからないし良いのではないか?」と考えるかもしれませんね。
しかし、実はこの「工事不要LED照明」を使用することはリスクが高いのです。
ではなぜ「工事不要LED照明」を使用することはリスクが高いのでしょうか?
また、なぜバイパス工事が必要なのでしょうか?
今回はバイパス工事が必要な理由と、「工事不要LED照明」を使用するデメリットについてお話ししていきます。
最初に、そもそも「安定器」とはなんなのかご説明いたします。
「安定器」について
安定器とは?
蛍光灯を発光、明かりを安定化させるために必要な装置です。
安定器の役割とは?
蛍光灯やHIDランプなどの放電ランプは放電現象を利用した光源なのですが、この放電現象というものは不安定です。
電源に直接繋ぐと電流が急激に増えてランプが壊れてしまいます。
なのでこの電流が増え続けるのを防ぐために電源とランプの間に抵抗(安定器)を入れて電流を一定の値に安定させる役割を持っています。
また、ランプが点灯するのに必要な始動電圧を与えて、安定した点灯を維持するためにも放電ランプの点灯には必要な装置なのです。
安定器の寿命は?
安定器の平均寿命は40,000時間を目安に設計されております。
照明器具を設置して10年経つと外観に異常がなくても内部の部品には劣化が見られることが多いです。
では、最近多く出回っている「工事不要LED照明」とはどういった商品なのでしょうか?
「工事不要LED照明」のメリット・デメリットをご紹介いたします。
「工事不要LED照明」とは?
最近、工事不要のLED照明がたくさん発売されています。
本来LED照明を使用するには安定器を取り外しLEDに適した配線に変更する工事(バイパス工事)が必要になります。
この工事をしなくても、今の安定器を経由したままで使用できる商品ということになります。
安定器が接続されたままの場合、以下のようなメリット・デメリットがあります。
「工事不要LED照明」のメリット
導入時の初期費用(工事費用)を節約できる
工事をしていないので従来の蛍光灯に戻すことができる
賃貸契約のテナントなどでは、工事してしまうと移転時には原状回復を行う必要があるので、工事を行わず工事不要LED照明を使用されているところがあるようです。
「工事不要LED照明」のデメリット
無駄な電力を消費する
安定器の配線を切るバイパス工事を行っていないので、安定器に通電され続けることになってしまいます。
通電を行っている以上、電気代は必ず発生します。
工事不要と聞くと安価に抑えられる気がしますが、
安定器の消費電力がランニングコストに大きな影響を与えます。
寿命と安全性のリスク
従来の蛍光灯の場合、安定器の調子が悪ければ光のちらつきや異音などといった症状が見えるため、安定器の劣化に気付きやすいです。
しかし、LEDの場合は安定器の劣化を示すサインが出てこない場合があるのです。そのまま気付かずに使用し続け安定器の劣化が進み、最終的には発火する恐れがあります。
なので、工事を省き蛍光灯用の安定器をそのまま放置することはリスクがあるのです。
安定器が壊れればLED照明は点灯しなくなる
完全に安定器が壊れてしまえばLED照明は正常であっても点灯しなくなります。
そうなると安定器を交換するか、バイパス工事をするかのどちらかが必要になります。
場合によってはLEDを別の製品に交換しなければならなくなり、余計な費用がかかってしまう可能性もあります。
取り付ける器具に適応した工事不要LED照明を選ぶのが難しい
蛍光灯にはグロースターター形、ラピッドスタート形、インバータ形と3種類の点灯方式があります。
この方式の違いにより安定器とランプの構造が変わっています。
そのため安定器の種類によって工事不要LED照明を選ばなければなりません。
例えば
- グロー型のみ対応
- ラピッド式器具専用
- インバータのみ対応
- 安定器のメーカー指定があるもの
などたくさんの種類があり、専門家でないと判断は難しくなっています。
もし誤った工事不要LED照明を使用してしまうと、ショートし発火してしまう恐れもあります。
明かりがついたからOKというわけではありません。
「工事不要LED照明」は、
「工事せずに使うことはできるけれど安全性は確立されていないよ」ということになります。
また、もし工事不要で尚且つ長寿命を謳っているのであれば、
それは「安定器が壊れなければ長寿命だよ」ということになります。
ここまでご説明した通り、「工事不要LED照明」はデメリットが多くリスクが高いので、やはりバイパス工事は必要だということがおわかりいただけたかと思います。
バイパス工事と一言で言っても、LED照明の種類によって方法が違ってきます。ご自身でバイパス工事を行うことはないと思いますが、それぞれの特徴を図を使って簡単にご説明いたします。
バイパス工事はLEDのタイプで異なる
バイパス工事の方法はLED照明の種類によって5つあります。
どの方法でバイパス工事を行うかは製品によって異なりますので、工事を行う前に必ずメーカーに確認を取る必要があります。
片側給電方式
ランプの片側のピンにそれぞれ+と-の電圧を印加する方法です。
両側給電(片ピン接続)方式
ランプの片側の1ピンに+(L)を、もう片側の1ピンに-(N)を印加する方法です。
両側給電(両ピン接続)方式
ランプの片側の両ピンに+(L)を、もう片側の両ピンに-(N)を印加する方法です。
両側給電(片側給電ダブル)方式
ランプの片側のピンにそれぞれ+と-の電圧を印加する方法です。
ランプの片側に+-(NL)を、もう片側にも+-(NL)を印加する方法です。
片側給電を両口金に配線しているタイプです。
両側給電と似ていますが、給電は片側ソケットで独立しているので電気的には全く異なる配線となります。
特殊な例
ランプの片側のピンにそれぞれ+と-の電圧を印加する方法です。
電圧は片側給電ですが、配線は両側給電片ピンに配線をしており、余った片ピンを短絡させています。
このタイプの1番のメリットはランプの向きを気にしなくても良いという点です。
一言にバイパス工事と言っても、そのやり方はタイプによって全く異なるものです。
これを素人が判断するのは非常に難しく、専門的な知識がなければできない工事だということがおわかりいただけたかと思います。
LEDタイプの蛍光灯に切り替えるなら安定器の工事は必須
「工事不要LED照明」は工事費用がかからずリーズナブルに導入が可能ですが、上記でご説明した通りいろいろな問題点がございます。
その為、LEDタイプの蛍光灯に切り替える際には安定器を交換しましょう。
工事費用はかかりますが、こちらの方が安全で省エネ性能を十分に発揮できます。
LEDタイプの場合は長期間使うことになりますので長期保証があり照明業界で実績のあるメーカーの製品を選ぶことをおすすめします。
おすすめの工事不要商品がこちら!
本当に工事が必要なく、また上記で挙げたような事故にも繋がらないおすすめの商品をいくつかご紹介しましょう。
この商品を詳しく見る | この商品を詳しく見る |
こちらは画像を見て頂いてもわかるように、コンセントを繋ぐことで使える商品です。これならばお好きなところにつけてコンセントを挿すだけですので、安全性にも問題ありません。
LED照明は蛍光灯のような消耗品ではなく、非常に寿命の長い製品です。
仮に故障してしまった場合にきちんと保証してくれるメーカーであれば、万が一のことがあっても安心です。
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