LED照明にする前に知っておきたい選び方と基礎知識を解説
LED照明は当たり前に様に使われていますし、今では世の中に広く浸透していますが、本当のところLED照明のことを詳しく理解できているでしょうか?
どうして通常の電球よりもLED照明の方がお得である、省エネになると言われているのでしょう。
ここでは、LED照明にする前に知っておきたい選び方と基礎知識を解説します。
そもそもLEDとは?
LEDは発光ダイオードと呼ばれるものです。”Light Emitting Diode”の頭文字をとったものがLEDなのです。
材料の違いにより、赤・オレンジ・緑など様々な色に発光するものがあるが、青色発光ダイオードが1998年に発明されたことにより光の三原色である赤・緑・青が揃いました。このことによって広くLEDが普及することになったのです。ではLEDの特徴や特性について説明します。
LEDの特徴や特性は?
LEDには六つの特性や特徴があります。
1.寿命が長い
寿命が長いために頻繁に取り換える必要もないので手間もかかりません。
LED照明の寿命は蛍光灯の4倍の4万時間もあります。
2.電気代が安い
消費電力が白熱電球の10分の1のため電気代が安いです。
省エネを実践するにはLED照明がおすすめです。
3.色のバリエーションが多い
LED単体で様々な色の光が出せるため、調色機能もあるLED照明もあります。
その時に応じて光の色を変えることができます。
4.環境に優しい
LED照明は従来の電球に比べて二酸化炭素排出量が少ないです。
さらに、水銀も使用していないので環境に優しいです。
5.点灯までの時間が短い
電球の中には周囲の温度は低いとなかなか明るさを確保できないものもありますが、LED照明は室温・気温に左右されずにスイッチを押すとすぐに明るさが保たれます。
6.虫が寄り付かない
LED照明は紫外線を出さないので虫が寄ってきにくいです。
LED照明を選ぶ時2つのポイント
LED照明を選ぶ際には何でもいいことはありません。
当然ながら選ぶときのポイントがあります。
ポイントを考えながらLED照明を選ぶと失敗がありません。
ポイントその1:ライフスタイルに合わせる
ライフスタイルに合わせてLED照明を選ぶことが一つ目のポイントです。
例えば家族が集まるリビングは食事をすることもあるでしょうし、何か書き物をすることもあるでしょう。
普段は白っぽい色の照明であっても夜になってゆっくりと静かな時間を味わいたいときには明るさを押さえた電球色がおすすめです。
調光や調色機能もあるLED照明をリビングに利用すればその時に応じた雰囲気の明るさに部屋を維持することが出来ます。
生活を送る場所によって適する明かりは違ってきます。
ライフスタイルに合わせてLED照明を決めることで、必要な明るさを確保することができます。
ポイントその2:「色温度」と「照度」を考える
LED照明を決める際には色温度と照度もポイントです。
例えば、子どもが勉強をする部屋は暖かみがあった方がいいと思って電球色にしてしまうと字が見えにくいですし、勉強をする雰囲気とは少しかけ離れてしまいます。明るく白っぽいLED照明にするといいでしょう。
LED照明であっても電球の色温度や照度によって見え方や配光が異なります。一般的に色温度の高い青白い光は、明るく活動的な空間に適していると考えられます。一方、色温度の低い黄色がかった光は落ち着いた空間に適しています。部屋に合う色温度や照度のLED照明を選びましょう。
LED照明にする3つのメリットとは?
LED照明にすると良いと言われますが、それは3つのメリットが考えられるからです。ここではその3つメリットについて詳しく説明します。
メリットその1:経済面
電球からLED照明に変えると経済的です。
LED電球は他の電球と比べて消費電力が少ないです。
LED電球の消費電力は電球に比べて約1/5程度電気代を安くすることができるのです。
さらにLED照明は電球に比べて寿命が長いです。
寿命が長ければ電球を取り換える期間も長くなるため、この点も経済的だと言えます。
メリットその2:性能面
LED照明は寿命が長いです。
電球の寿命は13,000時間程度、LEDの寿命は4~6万時間程度です。
1日10時間の使用で10年以上もつ計算となり、明らかにLED照明の方が寿命が長いため、電球を取り換えるスパンも長く手間がそれほどかかりません。
電球は寿命になると突然照明が切れて困ることがありますが、LEDは寿命になると照度が落ちてくるだけで突然真っ暗になることはありません。
メリットその3:環境面
LED照明は電球に比べて二酸化炭素の排出を抑えられます。
また日焼けなどの原因となる紫外線がほとんど含まれていません。
虫は紫外線に引き寄せられる習性がありますが、紫外線が含まれていないLED照明には虫が近寄りにくい面もあるため環境面でもLED照明は優しいと言えます。
LED照明にするのにかかるコストは?
電球よりもはるかに経済的にも環境にも優しいLED照明ですが、電球から取り換えた場合、どの程度のコストがかかってくるのでしょうか。
あまりにも高い費用が掛かると経済的な負担が大きいため、購入を考え直さなければならないという方もいるでしょう。
気になるイニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(維持費)について見ていきましょう。
イニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(維持費)はどうなる?
電球だけの値段を見るとLED照明の方がかなりコストはかかります。
電球1つの価格を見ると200円程度で購入できますが、LEDは1,000円から2,000円程度かかります。
高額なものになると2,000円以上するものもあります。イニシャルコストはLED照明の方が高いです。
しかし、LED照明は白熱電球に比べて消費電力が抑えられるため電気代が安いです。LED電球と電球を比べると、年間で1500円以上の電気代の差が出てくると言われています。
電気代だけを見ても10年後には15000円の差が出てきます。
寿命も長く1日10時間利用、寿命が4万時間で計算すると10年間の利用ができることになります。
その間LED照明は取り替えることがありませんが、電球の場合には寿命が来るため電球の取り替えも生じてきます。
つまりランニングコストははるかにLED照明の方が抑えられることになります。
電球からLED照明に変えて省エネ生活を送りましょう!
電球からLED照明に変えると気には、イニシャルコストがある程度かかるため、高いと感じるかたもいるでしょう。
しかし、その後のランニングコストは電球よりもはるかに抑えられることができます。
LED照明に変えた場合、1日10時間照明を利用した場合10年程度使い続けることができます。
電球を頻繁に購入する必要もないですし、電球の取り替えに手間がかかることもありません。
さらに、消費電力が電球よりもLED照明は抑えられるため月々の電気代もかなり安くなるでしょう。
二酸化炭素の排出もLED照明はかなり抑えられるため、温暖化を防ぐことにもつながります。
電球からLED照明に変えると地球にやさしい省エネ生活を送ることができるのです。
省エネ生活を送りたい、少しでも電気代を安くしたいと思うのであれば照明をLEDに変えましょう。
取り替え時期が遅くなればなるほど電気代もかさみますし、損をしていることに繋がります。
以前はLED照明に取り換える場合かなり高い費用が掛かっていました。
省エネは分かっているが、購入費用が高いために諦めるかたも多くいました。
しかし最近は手ごろなLED照明も出てきているため電球の購入額の差が縮まりつつあります。
イニシャルコストも抑えられるようになってきているのです。
ぜひご自身にぴったりのLED照明をみつけて省エネ生活を送ってみてください。