日常生活でよく目にする投光器。
最近では、水銀灯廃止の影響や、省エネの観点などからLED投光器をご検討される方も多くなってきました。
そんなLED投光器ですが、色々なメーカーからたくさんの投光器が発売されていて、どれを選んだら良いのかわからないというのが正直なところではないでしょうか。
LED投光器は用途に応じて様々な種類があるので、事前にチェックしておきたいポイントというのがあります。
そこで今回は、LED投光器の購入前にチェックしておきたい7つのポイントを解説していきますので、購入したあとに後悔しないよう、きちんとポイントを押さえて選びましょう。
まず、そもそも投光器とはどのような照明なのか簡単にご説明します。
投光器とは?
投光器とは、反射鏡やレンズを使って特定方向に強い光が出るように作られた照明器具のことで、よく工事現場や看板照明、運動場、体育館などに使用されています。
LED投光器は従来の水銀灯やメタルハライドランプ、ハロゲンランプなどと違い、光源にLEDを使用しているため明るく省エネで寿命も長いというメリットがあります。
では、LED投光器を購入する前にチェックしておきたいポイントとはどのようなことが挙げられるでしょうか。
LED投光器の購入前にチェックしておきたい7つのポイント
1.IP等級を持っているか
IP等級とはIEC(国際電気標準会議)や、JIS(日本工業規格)が定める電気機器内への異物の侵入(防水や防塵の程度)に対する保護の等級の事です。
定められている規定をクリアした製品のみに表記することが許されており、このIP等級によってLED投光器が耐えられ環境が異なります。
通常以下の様な形で表記されております。
例):IP67
上記の”6”の箇所に入る数字は人体及び固形物に対する保護レベルを0〜6の段階で示しています。
第一特性数字 | 保護の程度・種類 | テスト方法 |
IP0□ | 無保護 | テストなし |
IP1□ | 手の接近からの保護 | 直径50mm以上の固形物体 (手など)が内部に侵入しない |
IP2□ | 指の接近からの保護 | 直径12mm以上の固形物体 (指など)が内部に侵入しない |
IP3□ | 工具の先端からの保護 | 直径2.5mm以上の工具先端や 固形物体が内部に侵入しない |
IP4□ | ワイヤーなどからの保護 | 直径1.0mm以上のワイヤーや 固形物体が内部に侵入しない |
IP5□ | 粉塵からの保護 | 機器の正常な作動に支障をき たしたり、安全を損なう程の 料の粉塵が内部に侵入しない |
IP6□ | 完全な防塵構造 | 粉塵の侵入が完全に防護され ている |
また、上記の”7”の箇所に入る数字は水の侵入に対する保護レベルを表しています。
第二特性数字 | 保護の程度・種類 | テスト方法 |
IP□0 | 無保護 | テストなし |
IP□1 | 垂直に落ちてくる水滴に よって有害な影響を受けない |
200mmの高さより 3〜5mm/分の水滴、10分 |
IP□2 | 垂直より左右15°以内からの 降雨によって有害な影響を受 けない |
200mmの高さより15°の範囲 3〜5mm/分の水滴、10分 |
IP□3 | 垂直より左右60°以内からの 降雨によって有害な影響を受 けない | 200mmの高さより60°の範囲 10ℓ/分の放水、10分 |
IP□4 | いかなる方向からの水の飛沫 によっても有害な影響を受け ない | 300〜500mmの高さより 全方向に10ℓ/分の放水、10分 |
IP□5 | いかなる方向からの水の直接 噴流によっても有害な影響を 受けない | 3mの距離から全方向に 12.5ℓ/分・30kpaの噴流水、 3分間 |
IP□6 | いかなる方向からの水の強い 直接噴流によっても有害な影 響を受けない | 3mの距離から全方向に 100ℓ/分・100kpaの噴流水、 3分間 |
IP□7 | 規程の圧力、時間で水中に沒 しても水が浸入しない |
水面下・15㎝〜1m、30分間 |
IP□8 | 水面下での使用が可能 | メーカーと機器の使用者間の取り決めによる |
用途に合わせ、どの程度の防水力が必要かを確かめた上で、上記IP等級を確認すると良いでしょう。
2.配光角度
投光器には、投光器からの光の広がりに応じて、狭角形、中角形、および広角形などの種類があります。
当然ながら、用途に合わせて最適なものを選択する必要があります。
狭角形の投光器
光の出射角度が狭く照射したい場所までの距離も短いため、狭い範囲を照射することに適しています。
中庭や建物外周の広場、テニスコートなどに使われます。
中角形の投光器
特定の範囲を強い光で照射することができる特徴があるため、比較的狭い広場や屋外プール、屋外のコート、看板照明、壁面照明などに使われます。
広角形の投光器
広い範囲を高照度で照射できる特徴があります。
広場や広いグラウンド、広い駐車場、高い建物の照明などに使われています。
3.形状
クランプ式・クリップ式
クランプ式やクリップ式の投光器は場所を選ばず設置できるため、屋外・屋内の照明に最適です。
各種屋外工事の時に使用すれば手元を照らすことが出来る為工事がはかどります。
スタンド式
スタンド式の投光器は持ち運びが便利であらゆるシーンで便利に利用できます。
野外での作業、キャンプ、魚釣り、防災用等としても利用可能です。
設置式
設置式の投光器は一度設置をすればその場所から移動させることはないため屋外の照明に適しています。常備灯としても利用できます。
三脚式
三脚式の投光器は角度が自由に変えられますし、持ち運び可能なため、暗い作業場を照らすのによく利用されます。
4.電圧
LEDに交換する際に電圧(ボルト)が違うと上手く投光器が機能しません。
その為、現在使っている投光器の電圧を確認してから新しいLEDを購入しましょう。
また、消費電力も確認しておくと、おおよその電気代も見積もることができます。
5.充電式とコンセント式
充電式とコンセントを利用するタイプの投光器があります。
充電タイプのものは内蔵されているバッテリーを充電することで電源がない場所でも利用することができます。
充電式の投光器があれば、暗い場所の作業もはかどります。
6.照度(明るさ、ルーメン値)
LED以外の投光器や照明の場合、一般的にはワット数を元に明るさを判別します。
しかし、LEDの場合はルーメンという単位を用います。
ルーメンは数値が大きいほど明るいのですが、どのくらいの明るさなのかわからないという場合は、一般電球の何W相当かが表記されている商品もありますのでそこを見て判断すると良いでしょう。
7.材質(塩害対策等の特殊加工)
海の近くでLED投光器を使用する場合はLED投光器の素材も確認しておきましょう。
商品によってはアルマイト加工等の錆びを防ぐ対策が施された商品もございます。錆びてしまえば、使用可能な期間も短くなってしまう為、使用場所に応じて最適な商品を選ぶようにしましょう。
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まとめ
LED投光器の購入前にチェックしておきたい7つのポイントを解説してきましたが、いかがでしたか?
設置したまま利用するものもあれば、自由自在に角度を変えられたり場所を移動できたりとLED投光器は様々なタイプがあり、ワット数もたくさん種類があるのであなたの用途に応じて使い分けることができます。
用途に合わせた配光を選択すれば電気代を無駄に使うこともありませんし、LEDタイプはスイッチを入れれば瞬時に明るく強い光で照射できるので作業もはかどります。
従来のものに比べて長寿命で省エネなLED投光器をぜひご検討ください。
また、
「こういう用途で使えるLEDを探している」
「LEDにしたいけど、どれを選べばいいのかわからない」
「必要台数がわからない」
など、LEDに関して何かお困りのことや疑問に思っていることがあれば、なんでもご相談・お問い合わせください。