昨今、白熱電球の代わりにLED電球を使用することが増えてきました。LED電球は白熱電球とは違って、省エネや寿命に優れている点からも、交換を考えている方も多くなってきたと感じられます。
しかしながら、LED電球は従来明るさの目安としてきたW(ワット)と違ってlm(ルーメン)という単位で表されるので、どう選ぶのが適切かわからないという方も多いのではないのでしょうか。
そこで今回は、適切な明るさのLED電球を選ぶためのポイントを3つ解説していきます。
正しい選択をして失敗を防ぐための参考にしてみてくださいね。
まず、そもそも耳慣れない単語であるルーメンとは何なのでしょうか。
ルーメンとは?
LED電球の明るさを表す単位として「ルーメン(lm)」が使用されています。これは簡単に説明すると、光の量の単位のことを指しています。
なぜLEDはWではなくlmで表現されるのかなど、ルーメンについての詳細な解説の記事がこちらになります。これを読んでLED電球と明るさの関係をしっかりと把握しておきましょう。
さて、部屋の明るさがなんとなく気になる、しかしどのように照明を選べばいいのかわからないという方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
LED電球を選ぶうえで用途やシーンに合わせて明るさを考えることは、非常に重要なことです。
ここからは大きく3つのポイントに絞って、LED電球を選ぶための考え方を解説していきます。
失敗しない明るさのLED電球を選ぶための3つのポイント
ポイントその1:部屋の広さとLEDの明るさについて
まず、適切な明るさのLED電球を選ぶために、部屋の広さ別の必要な明るさはどのくらいか見ていきましょう。当然ですが部屋が広ければ広いほどより明るさは必要になります。
以下が部屋の広さ別の必要な明るさ一覧表になります。
白熱電球ワット(W) |
LEDルーメン(lm) |
|
~4.5畳 |
180W |
2200~3200lm |
~6畳 |
180W~240W |
2700~3700lm |
~8畳 |
240W~320W |
3300~4300lm |
~10畳 |
320W~400W |
3900~4900lm |
~12畳 |
400W~500W |
4500~5500lm |
~14畳 |
500W~600W |
5100~6100lm |
ポイントその2:LED電球の重要な要素である色について
大きな特徴の1つとしてLED電球は光の色を選択することが可能です。
- 従来の白熱電球に近い光色なら「電球色」
- 太陽光に似たナチュラルな色を希望するなら「昼白色」
- 少し青みがかったクールな色なら「昼光色」
といったように、個人の好みやライフスタイルに合わせることができます。
選択した光色によって部屋の雰囲気や明るさも異なってきます。
それぞれの光色の特徴や設置に最適な場所、失敗しない選択方法についてはこちらの記事で詳しく解説してますので、あわせてご覧ください。
蛍光灯やLED電球の色選びに迷った時の失敗しない選択方法について解説
人によって「心地良い」と感じる照明の基準は異なりますし、気分によっても変えたいと思っている方も少なくないでしょう。
LED照明であれば、明るさや色を多彩に変えられる製品が数多く販売されているため、非常に便利な存在と言えると思います。
またLED電球の中には、「調光機能」や「調色機能」を備えたタイプのものも販売されています。
明るさや色を時間帯や気分によって調節することによって、また利用シーンや用途に応じて、さまざまな雰囲気づくりをすることにもつながります。
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ポイントその3:年代や内装に合わせた明るさ
人によって適切な明るさは異なり、どの世代でも共通しているわけではありません。一般的に高齢者は若い方と比べると、約1.5倍~2倍の明るさが必要になると言われています。
ですので、高齢者の方は実際の畳数よりも1つ上の畳数に対応した器具を選びます。
たとえば、6畳で使用する場合には、8畳タイプのものを選びます。
また、内装材の色や材質によって光の反射率が異なるため、同じ器具を使っていても実際の部屋の明るさが変わってきます。
特に畳や障子など反射しにくい素材が多い和室や、内装に使用している色が濃い部屋の場合も、1つ上の畳数表示の器具を選ぶのがおすすめです。
まとめ
この記事では、適切な明るさのLED電球を選ぶためのポイントを3つ解説してきましたが、いかがでしたか?
LED電球は部屋の広さ、光の色、使用する方の年齢や部屋の作り、色などを考えて選ぶと最適なものに出会えるはずです。ぜひとも参考にしてください。
また、
「こんなLEDはないの?」
「こういう用途で使えるLEDを探している」
「LEDにしたいけど、どれを選べばいいのかわからない」
など、LEDに関して何かお困りのことや疑問に思っていることがあれば、なんでもご相談・お問い合わせください。