現代生活に欠かせない蛍光灯。
近年では、LEDを使用する場面も増えてきていますが、一般家庭やオフィスなど、まだまだ蛍光灯を使用しているところも多いですよね。
蛍光灯が切れてしまった時、たくさんの種類が売られていて、どれを買えば良いのか迷ってしまった経験のある方も多いのではないでしょうか?
また、交換の際、初めての場合や久しぶりに交換する場合など、どうやって取り付ければ良いのかわからなくて手間取ってしまったという方もいらっしゃると思います。
そこで今回は蛍光灯の種類と取り付ける際に気を付けなければならない3つのポイントについて解説していきますので、蛍光灯の交換の際などの参考にしてください。
まず、蛍光灯の仕組みについて簡単にご説明します。
蛍光灯とは?
蛍光灯とは照明の一種で、蛍光管の中の水銀ガスに電流を通すことで発生する紫外線が、蛍光塗料の塗られた蛍光管の内側にぶつかり蛍光塗料が発光するという仕組みになっています。
蛍光灯の寿命は種類にもよりますが、6000~10000時間程と言われています。
では、蛍光灯はどんな種類があるのでしょうか。
蛍光灯の種類
1.直管型蛍光灯
棒状の蛍光管で4W~110Wまであります。
一般家庭では洗面台やキッチンの手元灯として20Wの蛍光灯を使用することが多く、オフィスやスーパーなどの業務用としては40W~110Wが良く使用されています。
蛍光灯の点灯方式にはグロースターター式、ラピッドスタート式、インバーター式の3種類があります。
点灯方式の詳しい説明はこちらを参照してください。
2.丸型蛍光灯
輪っか状の蛍光管で20W~40Wまであります。
一般家庭のシーリングライトや和室の照明などによく使用されています。
3.コンパクト型蛍光灯
片口金のピン構造になっており、ダウンライトなどで使用されている蛍光灯です。
ランプを回転させて固定する必要がなく、ピンを差し込むだけでランプ交換ができるので、メンテナンスが簡単に行えます。
4.電球形蛍光灯
白熱電球と同じサイズ感で作られた蛍光灯です。
E26金口やE17金口へ取り付けができて、安定器がランプと一体になっているため、白熱電球器具で金口やランプのサイズが合えばそのまま使用することができます。
白熱電球より省エネで長寿命ですが、スイッチを入れてから明るくなるまでに少し時間がかかるため、頻繁にON/OFFを繰り返すトイレや洗面所などの場所での使用はあまり向いていません。
特殊な蛍光灯
1.飛散防止膜付蛍光灯
蛍光管の外面にポリエステルフィルムの合成樹脂被膜を施し、破損時の飛散を防止する蛍光灯です。
学校、美術館、博物館、食品工場、電車の車両内などランプの破損による被害が大きくなる場所で使用されることが多いです。
2.高演色性蛍光灯
一般蛍光灯よりも演色評価数が高く、照射対象物の色を忠実に再現できる蛍光灯です。
演色A、演色AA、演色AAAの3種類があり、写真や印刷加工など色の比較を行う場所では演色性の良い演色AAAが使用されています。
3.紫外線吸収膜付蛍光灯
蛍光灯からの紫外線放射量を抑え、衣料や書籍などへの色あせを防止できる蛍光灯です。
紫外線放射量が少ないことにより、専用の低誘虫ランプよりも効果は薄いですが、若干の低誘虫効果が期待できます。
4.カラー蛍光灯
単色蛍光物質を塗布した蛍光灯です。
主に商業施設やショーウィンドウなどの演出用として使用されています。
5.ブラックライト蛍光灯
可視波長をカットし、近紫外線を主に放射するように設計された青っぽい光の蛍光灯です。
鉱石などの鑑定、衣類のシミや汚れの検出に使用されます。
他にも、カラオケやクラブなどの演出用としても使用されます。
では、実際に蛍光灯を取り付ける際どのようなことに気を付ければ良いでしょうか。
取り付ける際に気を付けなければならない3つのポイント
1.作業を行う前にブレーカーをOFFに
電気をONにしたまま作業してしまう方が意外と多くいますが、安全のためブレーカーをOFFにしてから作業しましょう。
そして念のため金属部分には触れないようにしましょう。
2.取り外し方を確認
取り付ける前にまず使用済みの蛍光灯を外さなければなりません。
蛍光灯の外し方は何通りかあるので、どのタイプの外し方なのか確認しましょう。
取り外し方法の詳しい説明はこちらをご覧ください。
3.型番を確認
取り外すことができたら、次は型番を確認して同じものを購入しなければなりません。
完全に一致していなくて、メーカーが違うものでも2か所の記号さえ一致していれば使用することが可能です。
型番の見方についての詳しい説明はこちらをご覧ください。
蛍光灯を取り付けたのに点灯しない…そんなときは安定器、ソケット、基盤など照明器具本体の不具合や配線、スイッチなどが原因の可能性があります。
そうなった場合、故障修理を依頼するか新しく照明器具本体を購入することになります。
詳しい説明はこちらで解説していますので、あわせてご覧ください。
故障?寿命?蛍光灯がつかない時の原因をチェックする10の方法
あなたの用途に合った蛍光灯で快適な空間を作りましょう
蛍光灯の種類と取り付ける際に気を付けなければならない3つのポイントについて解説してきましたが、いかがでしたか?
蛍光灯はたくさんの種類があって迷ってしまいますが、あなたの用途に合った蛍光灯をスムーズに選ぶための参考になればと思います。
また、
「蛍光灯からLED蛍光灯にしたいけど、どれを選べばいいのかわからない」
「こんなLED蛍光灯はないの?」
など、LEDに関して何かお困りのことや疑問に思っていることがあればなんでもご相談・お問い合わせください。