「電気代が安い蛍光灯に替えたいけど、どのように選んだら良いかわからない」とお困りではありませんか?
実は型番のあるところを見れば、省電力タイプかどうか判断できるのです。
買い替えるのであればなるべく電気代の安い省電力の蛍光灯が良いですよね。
また、照明器具に適した型番の蛍光灯と使用しないと、不点灯・短寿命・異常放電・ちらつきの原因になることがあり、最悪の場合ショートして発火する恐れもあります。
決して明かりがついたからOKということではありませんので、注意が必要です。
そこで今回は蛍光灯のサイズ・型番・種類を見分ける方法をわかりやすく解説していきますので、ぜひ蛍光灯を購入する際などの参考にしてください。
意味がわかれば、型番から商品の形式や色などを簡単に特定することができて、省電力タイプの蛍光灯を賢く選択することができますよ。
蛍光灯のサイズ・型番・種類を見分ける方法
今回は下の写真の蛍光灯を例に記号の見方を解説していきます。
1.蛍光灯の点灯方式
FLR40S・EX-N/M-X・36
型番の一番最初にFLRと表記があります。
これは、蛍光灯の点灯方式を表しています。
- FL:グロースターター形直管型蛍光灯
- FCL:グロースターター形丸型蛍光灯
- FLR:ラピッドスタート形直管型蛍光灯
- FHF:インバーター形直管型蛍光灯
例の場合はラピッドスタート形直管型蛍光灯になります。
点灯方式についての詳しい説明はこちらをご参照ください。
2.管長(ワット数)
FLR40S・EX-N/M-X・36
次に40と表記があります。
これは管長(ワット数)を表しています。商品パッケージには〇形と表記されます。
直管型蛍光灯
大きさの |
4形 |
6形 |
8形 |
10形 |
15形 |
20形 |
30形 |
32形 |
40形 |
52形 |
110形 |
管長 |
134.5 |
210.5 |
287 |
330 |
436 |
580 |
630 |
830 |
1198 |
1650 |
2367 |
丸型蛍光灯
大きさの |
20形 |
30形 |
32形 |
40形 |
外形 |
205 |
225 |
299 |
373 |
例の場合は40形になります。
3.管経
FLR40S・EX-N/M-X・36
次にSと表記があります。これは管経(太さ)を表しています。
- SS:管経28mm
- S:管経32.5mm
- H:高出力形
- 無表示:その他
例の場合はSの管経32.5mmになります。
4.光色/波長
FLR40S・EX-N/M-X・36
次にEX-Nと表記があります。
これは光の色を表していて、EXがついているものは3波長タイプになります。
- W:白色
- WW:温白色
- N:昼白色
- D:昼光色
- EX-L、EL:電球色
- EX-WW、EWW:温白色
- EX-W、EW:白色
- EX-N、EN、ENW:ナチュラル色
- EDW、EX-D、ED、ECW:クール色
- ER:レッド
- EG:グリーン
- EB:ブルー
- Y-F:純黄色
- L-EDL:演色AAA電球色
- N-EDL:演色AAA昼白色
- W-SDL:演色AA白色
- N-SDL:演色AA昼白色
- D-SDL:演色AA昼光色
- BA-37:紫外放射(370nm)
- BL:紫外放射(352nm)
- 無表示:原則として特定用途用
例の場合は昼白色(ナチュラル色)の3波長タイプになります。
※3波長(EXあり)と一般型(EXなし)の違いは?
3波長 | 一般型 |
|
|
5.始動補助方式
FLR40S・EX-N/M-X・36
次にM-Xと表記があります。
これはラピッドスタート形のみに表示されます。
- M-X:内面導電被膜方式
- M:外面ストライプ方式
- A:外面シリコン方式
- 無表示:グロースターター形
例の場合は内面導電被膜方式になります。
6.消費電力
FLR40S・EX-N/M-X・36
最後に36と表記があります。
これは省電力タイプのみに表示される消費電力です。
無表示:管長(ワット数)の数値通り
例の場合は2.管長(ワット数)が40形なので40Wですが、
表示されているということは実際の消費電力は36Wの省電力タイプとなります。
以上をまとめると今回の例は、
- ラピッドスタート形直管型蛍光灯
- 40形
- 3波長形昼白色
- 内面導電被膜方式
- 36Wの省電力タイプ
となります。
また、蛍光灯の種類についてはこちらで解説していますので、あわせてご覧ください。
蛍光灯の種類と取り付ける際に気を付けなければならない3つのポイント
適切な蛍光灯を選びましょう
蛍光灯の型番の見方を解説してきましたが、いかがでしたか?
見方さえわかれば、蛍光灯を選ぶときに迷うことはなくなると思います。
蛍光灯の型番は基本的にどのメーカーも共通しています。
以前使用していた蛍光灯と型番が完全に一致していなくても、上記の1.と2.さえ同じであれば使用可能です。
逆を言うと、1.と2.が一致していないと使用できませんので、使用済みの蛍光灯の型番を必ず確認しましょう。
また、
「蛍光灯からLED蛍光灯にしたいけど、どれを選べばいいのかわからない」
「こんなLED蛍光灯はないの?」
など、LEDに関して何かお困りのことや疑問に思っていることがあれば、なんでもご相談・お問い合わせください。