蛍光灯を取り換えたのにつかない…といったことでお困りではありませんか?
蛍光灯がつかない原因は蛍光灯以外にもある事をご存知でしょうか。
照明器具側の部品である安定器の寿命や故障だったり、グロースターター式の蛍光灯なら、点灯管(グローランプまたはグロー球)の寿命が来ていたりといったことが考えられます。
では、何が原因なのかどこをチェックすれば良いのでしょうか。
今回は蛍光灯がつかない時の原因をチェックする10の方法をご紹介していきます。
症状から原因をチェックする10の方法
まったく点灯しない
1.蛍光管の接触不良
単純に接触が悪いだけの場合がありますので、一度取り外してもう一度正しく取り付けてください。
2.蛍光管の寿命
蛍光管の寿命は種類によって異なりますが、6000~12000時間程と言われています。
寿命が近づいてくると、口金に焦げや黒い変色が見られるのでまずは口金を確認してみましょう。
3.点灯管(グローランプまたはグロー球)の寿命
点灯管とはグロースターター式の蛍光灯に使用されている部品で、蛍光管を発光させる役割があります。
ですので、この点灯管に異常があると、蛍光灯は点灯しなくなってしまいます。
意外と見落としがちですが、グロースターター式の場合は点灯管の交換も必要となりますので、蛍光灯交換の際には点灯管も一緒に交換しましょう。
電気屋さんやホームセンターの電球・蛍光灯のコーナーに売られています。
点灯管も種類がたくさんあるので、取り外した点灯管の品番をメモしていくと良いでしょう。
ラピッドスタート式、インバーター式の場合は点灯管が使用されていないので、他の原因が考えられます。
4.照明器具と蛍光灯の点灯方式が一致していない
照明器具には指定の点灯方式の蛍光灯しか取り付けることができません。
蛍光灯の点灯方式には「グロースターター式」「ラピッドスタート式」「インバーター式」の3種類があります。
例えば、インバーター式対応の照明器具にグロースターター形の蛍光灯を取り付けても、点灯しないだけでなく、短寿命・異常放電・ちらつきの原因になることがあり、最悪の場合ショートして発火する恐れもあります。
今一度照明器具と蛍光灯の点灯方式が合っているか確認しましょう。
点灯方式について詳しくはこちらで説明していますので、あわせてご覧ください。
5.安定器が劣化し故障している
安定器とは蛍光灯を発光、明かりを安定化させるために必要な装置で、こちらも寿命で劣化していきます。
劣化してくると異音や異臭がするので、それによって寿命を判断できると思います。
その場合、安定器を交換する必要があります。
安定器について詳しくはこちらで説明していますので、あわせてご覧ください。
6.定格の電圧が供給されていない
蛍光灯をつけるためには電圧を供給する必要がありますが、蛍光灯が必要としている電圧を供給できていないと点灯しない場合があります。
この場合、電源部を正常化する必要があり、作業には電気工事士の免許が必要となるので、電気店や工務店に依頼しましょう。
7.安定器が断線している
安定器が断線していると点灯しない場合があります。この場合、適正な配線に直す必要があり、作業には電気工事士の免許が必要となるので、電気店や工務店に依頼しましょう。
点灯するが異常が見られる
8.暗い
蛍光灯には最も効率よく発光できる温度というものがあり、この温度を下回ると光が弱くなってしまいます。
室温が約20℃以上になると直りますが、それでも直らない場合は他の原因が考えられます。
9.異音がする
「ジー」や「ブーン」という音がする場合は安定器に異常があります。
劣化してくると異音や異臭がするので、その場合、安定器を交換する必要があります。
10.点灯するまでに時間がかかる
上記で述べたように点灯管(グローランプまたはグロー球)の寿命が考えられます。
また、点灯するまでの時間を短縮したい場合は「電子点灯管」に交換してみましょう。点灯までの時間が0.6~1.2秒程早くなります。
普通の点灯管と比べ価格は高くなりますが、寿命が長持ちするものもあります。
この機会に点検してみましょう
蛍光灯がつかない時の原因をチェックする10の方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
電気がつかない原因がわからないと、とても困りますよね。
安全に長く利用するためにも、この機会に一度点検してみると良いでしょう。
工事が必要な故障が原因だった場合、思い切って照明器具ごと取り換えてしまったり、LED化を検討してみたりするのも良いかもしれません。
「蛍光灯からLED蛍光灯にしたいけど、どれを選べばいいのかわからない」
「こんなLED蛍光灯はないの?」
など、LEDに関して何かお困りのことや疑問に思っていることがあれば、なんでもご相談・お問い合わせください。