蛍光灯は日本で長く使用され、親しまれてきましたがLEDの普及に伴い、一部の商品は生産が終了しているメーカーもあります。
そんな縮小傾向にある蛍光灯ですが、まだまだ使用されている場面は多く現役には違いありません。
しかし、これから買い替えをご検討中の方でLEDが普及してきた近年、「LEDと蛍光灯どちらが良いのか」ということでお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、LEDと蛍光灯それぞれの特徴や電気代などの違いをわかりやすく解説していきますので、買い替えをご検討中の方はぜひ参考にしてください。
まずは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
LEDと蛍光灯の特徴
LED
- 白熱電球や蛍光灯に比べて約40000時間と寿命が長い
- 消費電力が白熱電球の約1/6、蛍光灯の約1/2のため電気代が安く経済的
- 紫外線放射量が少ないため虫が寄りにくく絵画などの美術品の変色や退色が起こりにくい
- 発熱量が少ないため対象物を熱で傷めない
- 衝撃や振動に強く割れにくい
- 応答速度が非常に速いため即時点灯する
- 点滅に強いため頻繁にON/OFFしても寿命に影響しない
- 高輝度であるため光が認識しやすい
- -20℃程の低温でも発光効率が低下せず安定して発光させることができる
- 小型化、軽量化が容易なため照明デザインの幅が広がる
- CO2排出量が少なく環境に優しい
- 色のバリエーションが豊富
- 熱に弱い
蛍光灯
- 紫外線を発生させて光を作る
- 白熱電球よりも寿命が長い(約6000~12000時間)
- 寿命が近づくと黒ずんだりちらついたりして明るさが減る
- 点灯消灯の繰り返しでエミッタが消耗し、1回点灯させることで1時間寿命が短くなる
それぞれこのような特徴が挙げられました。
では次に、寿命や購入価格、電気代をそれぞれ比較してみましょう。
LEDと蛍光灯の比較
1.寿命
上記でも述べましたが、蛍光灯の寿命が約6000~12000時間なのに対し、LEDの寿命は約40000時間と長寿命です。
蛍光灯をLED1つの寿命と同じ時間分使うとすると、最大で7つほど買い替える計算になります。
2.購入価格
電球型蛍光灯の場合、1個あたりの価格は400~800円ほどです。
少し前までは「LEDも昔より安くなった」と言っても、やはり他の電球よりも高価なものでした。
しかし、現在では他の電球と同じくらいの価格で購入できるまで安くなっています。
もちろん、調光・調色機能のついた高性能のLED電球などは1500円以上するものもありますが、60W相当の一般的なLED電球でしたら、他の電球と同じくらいの価格で購入できます。
なので、数年前は「購入価格はLEDの方が高い」とされてきましたが、現在では購入価格に大差はあまりありません。
3.電気代
蛍光灯とLEDの消費電力の差はそこまで大きくありませんが、それでもLEDの方が消費電力は少ないです。
60W相当の電球型蛍光灯(消費電力12W)と、60W相当のLED電球(消費電力7W)の電気代を比べてみます。
・60W相当の電球型蛍光灯(消費電力12W)
1日8時間点灯したとして、1日で2.59円、1ヵ月で77.70円、1年で932.4円
・60W相当のLED電球(消費電力7W)
1日8時間点灯したとして、1日で1.51円、1ヵ月で45.30円、1年で543.6円
※1Kwhあたり27円で計算しています。
電気代を比べるとLEDの方が少し安くなります。
経済性が高いのはLED
LEDと蛍光灯それぞれの特徴や電気代などの違いを解説してきましたが、いかがでしたか?
かつてはLEDは価格が高く、蛍光灯の何倍もしましたが現在ではかなり下がっていて「LED=高価」とは言えなくなってきました。
寿命や電気代など総合的に見ても経済性が高いのはやはりLEDです。
これから買い替えをご検討中の方にはLEDをぜひおすすめします。
蛍光灯からLED化するメリットについてもっと知りたい方はこちらをあわせてご覧ください。
蛍光灯からLED化するメリットとは?LEDにする前に知っておきたい基礎知識
また、
「蛍光灯からLED蛍光灯にしたいけど、どれを選べばいいのかわからない」
「工事はしないといけないの?」
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